想いのこもった振袖

ファッション全体のメンテナンスを

してると様々な要望がでてきます。

今回のお客さまのご要望は、30年以上前の振袖です。

それはそれは見事な振袖で、緑を基調とした柄に金箔、金糸を

ふんだんに使った贅沢な御着物です。

ところが全体に黄色くかぶれによる変色、金箔の柄の欠落と

30年の歴史を感じます。

お客さまがお嫁入りするときにお仕立てしたものだそうです。

お嬢様の結婚式に何とかこの振袖を着せてあげたい、とお持ちになられました。

お母様の着物を結婚式でお召しになるなんて、とてもお幸せですね。

お母様もご自分の姿を映して、とてもいい式になることは

想像できますね。日本伝統の和服だからなせることなのかもしれません。

ところが、難題はここから・・・この全身にある変色を七月までに

落としてもらえないかとの要望です。

お客さまは長岡の方であちこちのお店に断られ藁をもすがる想いで

1時間かけてご来店くださいました。

なんとか…なんとかこの想いを叶えてあげたい!!

つづく

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